芽がにょっきりと伸びて突き出すことで、向上や出世を連想させる慈姑(くわい)は、“芽が出ている”ことから「めでたい」縁起物です。芽が出ますように!出世しますように!と願いを込め、縁起のいい芽部分がとれないように注意しながら皮を剥いて、煮含めて、おせちの重箱へ盛り付けるまで丁寧に仕上げましょう。市販のおせちセットなどに入っている慈姑(くわい)は、きれいな黄色にしていることも少なくないですが、家庭でおせちを手作りするなら着色は不要ですよね。もし黄色に色付けしたい場合は、くちなしの実を使って。

材料

  • 慈姑(くわい) 5~6個
  • だし汁   1カップ
  • 有機醤油 大さじ1
  • みりん   小さじ2
  • 砂糖   小さじ2
  • 塩    ひとつまみ
  • 米のとぎ汁 *あれば下茹で用として

道具

作り方

1.慈姑(くわい)を水で良く洗って、芽の方向に下から皮を剥く。すわりが良くなるよう、下の部分を平らにしておく。芽は1cm程度残して切って整える。(芽は全部落とさない)

2.水にさらした後、下茹でする。(あれば米のとぎ汁で)

3.だし汁と調味料を鍋に入れて火にかけ、そこに下茹でしておいた慈姑(くわい)を加え、弱火で15~20分煮た後、そのまま冷まして味を含ませる。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato