たっぷりの野菜とお豆腐を煮込んだ具だくさんの汁もの、けんちん汁。けんちん汁の由来は諸説ありますが、建長寺というお寺の小坊主が、豆腐を床に落して崩してしまい困っていたところ、蘭渓道隆というお坊さんがそのお豆腐を野菜と一緒に煮込んで作った、というのがはじまりとか!?だから、あえてお豆腐は包丁で切らず、崩して加えるレシピとなっています。精進料理でもあるので、肉や魚は入れません。

寒い日には、身体を温めてくれる食べ物が恋しくなります。寒い時期にこそ食べたい、具だくさんのけんちん汁!年末年始など、ちょうど冷蔵庫に野菜の使い残しが増えてきたときなどにも、簡単な調理であまり手間をかけずにつくれてしかもヘルシーな、冬の定番スープです。節分の日にもどうぞ。

材料

  • 有機大根 200g
  • 有機蓮根 100g
  • 有機里芋   3個
  • 有機人参  1/3本
  • 有機ごぼう 1/2本
  • 有機生姜  30g
  • 有機こんにゃく 150g
  • 油揚げ   1枚
  • 有機木綿豆腐 1丁
  • 出汁(昆布10cm・乾燥椎茸2枚)   1.2L
  • 有機淡口醤油  大さじ3
  • 自然塩   小さじ1/2
  • 胡麻油   適量

道具

作り方

1.大根、人参を短冊切りにする。里芋と蓮根は5mm幅程度の輪切りか半月切り。生姜は細切りかみじん切りに。ごぼうは大きめのささがきにし、水につけてアクをとっておく。
※油揚げは油抜き後、細切りにする。
※こんにゃくは事前に下ゆでしてスプーンや手でちぎる。
※豆腐はしっかり水切りしておく。
※出汁をとった後の椎茸を薄切りにする。

2.鍋にごま油を適量入れ、具材(豆腐以外)を炒める。

3.しっかりと水切りしておいた豆腐を大きめに手でちぎって崩す。野菜を炒めて全体に油が回ったら、豆腐も加えてやさしく炒める。

3.昆布と椎茸でとった出汁を入れ、具材に火が通るまで煮る。アクが出てきたら、適宜とり除く。醤油を入れて味を調える。
※味見をして塩分が足りなければ、塩や醤油の量を調整してください。

椎茸と昆布の精進だし

※お好みで、茹でたさやいんげんや小松菜など、青野菜をプラスして彩りよく盛り付けてください。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato