乾物や塩蔵など、お店で年中購入可能な海藻類。海中で生息するため一年中採れるイメージはありますが、柔らかな新芽を出す時期、春が旬の食べ物。春に採れる新物、初物の海藻類は、新鮮で栄養価も高く、立ち上る磯の香りも豊かです。旬のこの季節にたっぷりと味わっておきたいですね。海藻の中でも緑藻(リョクソウ)に分類される石蓴(あおさ)。お味噌汁に加えたり天ぷらや酢の物などでいただくほか、佃煮にすると美味しいですよ。

ご飯の友として日本人にはおなじみの「海苔の佃煮」ですが、通常の加工品の多くには、塩分、糖分が多いもの、合成甘味料や化学調味料を使用しているものが多いです。とろみをつけるための増粘多糖類、黒々とした海苔の色を際立て、安定させるために着色としてカラメル色素を使用するなど、主原料以外のものの割合が多くなっているものもあります。旬の生あおさを入手したら、海苔の佃煮を作ってみませんか?手作りなら、調味料は自分で調節可能。塩分、糖分を控えめにすれば、ごはんの友以外にも様々な料理に利用できます。ペーストやソースとして活用し、色々な食べ方を楽しみ、旬を味わい尽くしましょう。

材料

  • 生あおさ  150g
  • 有機醤油 75ml
  • みりん       25ml
  • 有機砂糖    大さじ1~
    ※調味料は好みで量を調整

道具

  • ざる
  • 木べら

作り方

1.生あおさをさっと水で洗い、砂や貝殻などを取り除き、ざるに上げて軽く水けをきっておく。

2.鍋に生あおさ、醤油、みりん、砂糖を入れ、木べらで混ぜながら焦がさないように、ゆっくりと水分をとばしながら煮詰めていく。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato