昔から親しまれてきた佃煮。かつて冷蔵庫の無い時代には、保存のきかない魚介類を保存食としていただく生活の知恵でもあり、常温保存ができる貴重なたんぱく源でもありました。保存性を高める多くの食品技術が開発され、さらには食の多様化やコメ離れ、減塩志向により、佃煮を日常的に食べる家庭は少なくなってきているかもしれません。

春といえば潮干狩りのシーズンですね。たくさん旬のあさりを入手したら、自家製のあさりの佃煮を作ってみてはいかがでしょう?便利な水煮を使っても作れますが、この時期ならではの活あさりで砂抜きするところからはじめてみましょう。酒蒸しの汁も残さず使って、あさりのエキスに含まれるうま味も栄養も残さず閉じ込めた佃煮は、アツアツのごはんのお供におすすめ!

材料

  • 活あさり     800g~1kg
  • 水(砂抜き用)     1L
  • 自然海塩      30g
  • 酒           100ml
  • 有機生姜    20g
  • 濃口醤油    大さじ4
  • みりん     大さじ2
  • 砂糖      大さじ2

*醤油と砂糖はあさりの量によって調整してください。

道具

  • ボウル

作り方

1.あさりは食塩水に一晩つけて砂抜きしておく。砂抜きしたあさりを、殻をこすりあわせるようにして良く洗って水をきる。鍋に酒、あさりを入れ蓋をし、適宜ゆすりながら加熱する。

2.あさりがひらいたら、汁を濾して別でとっておき、あさりは殻から身をはずしておく。
※あさりの大きさによるが、正味むき身で150g程度、汁200ml程度になる。

3.あさりのむき身と漉した汁、細切りにした生姜を加えて煮る。調味料(醤油、みりん、砂糖)を加えて、汁が少なくなるまで煮詰める。

ごはんのお供に。おにぎりの具などにもどうぞ!

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato