こどもの日を祝う柏餅(かしわもち)。この柏餅に巻かれているのは、柏の木の葉っぱです。ブナ目ブナ科の落葉樹、柏(カシワ)の木は、秋に葉っぱが枯れてしまっても、新芽が芽吹く春までは葉が落ちることがないとか。そんな特性もあって、代が途切れることがない「子孫繁栄」や、子を思う親の想い(子が生まれるまで親は死なない)を想像させ、縁起物と考えられているそうです。柏餅を包んでいる柏の葉は基本的に食べませんが、葉から餅についた香りを楽しむほか、抗菌成分も含まれることから、昔から餅を柏の葉で包んできたことは、食中毒予防の点からも理にかなったことなのかもしれませんね。5月5日「こどもの日」は、男の子の成長を祝う日として定着していますが、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としているそうです。男の子だけでなく女の子も、子供だけでなく大人も是非、この日に柏餅(かしわもち)を食べてお祝いしたいですね。

材料

  • 有機上新粉     250g
  • お湯        250ml
  • 有機片栗粉     大さじ1 (およそ10g)
  • 有機餡子       200g (1個あたり25g程度使用)
    ※つぶあん、こしあんどちらでもお好みで
  • 柏の葉       8枚(~12枚)

道具

  • 蒸し器
  • 蒸し器用布
  • ボウル
  • 麺棒

作り方

1.上新粉をボウルに入れ、湯を少しずつ加えながら手でこね、耳たぶ程度の柔らかさにまとめる。

2.1でこねた上新粉を、手ごろな分量に分けて蒸し器で蒸す。(25分程度)

3.蒸しあがったら蒸し器から取り出し、水(分量外)にさっとつけて表面の粗熱をとる。水からあげて、ボウルに入れ全体をまとめ、片栗粉を加えてさらに手でこねる。(中まで完全に冷めていないので火傷に注意する。)

4.生地を8等分に分け、丸めてから麺棒で楕円形に伸ばす。餡子25g程度を置いて、2つ折りにする。(お好みの大きさによって、生地を8~12等分に。)

5.柏の葉を水で良く洗い、水気を拭き取ってから、葉っぱの表面を内側にして生地を包む。

6.蒸気の立った蒸し器に並べ、5~6分ほど蒸して出来上がり。
※蒸してから柏の葉で包んでもOK。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato