奈良県を中心に、関西地方でお正月の雑煮用として使われている、祝大根。細長いので、輪切りにしてお雑煮に入れられますが、まん丸のかたちが家庭円満(?)につながるということで、このおめでたい名前がついたとか。お正月になると店頭に並びますが、お雑煮に入れる分としてはそんなに量を使わないので、余ってしまうというご家庭も多いのではないでしょうか?

もちろん、普通の大根と同じようにお味噌汁にいれたりサラダにするなどして消費はできますが、せっかくのお祝いの意味を込めて、お正月明け、お粥に使っては?七草粥のひとつ、「スズシロ(大根)」で使うもよし。あるものだけ、一草粥もおすすめです。同じく、お正月に余ってしまいがちな柚子も使って「柚子粥」にしてみてはいかが?

材料

  • 有機白米   1合
  • 水    1L~
  • 祝大根    3~5本
  • 昆布       5cm角
  • 柚子(皮と果汁)  適量
  • 自然塩     ひとつまみ

道具

  • 土鍋

作り方

1.祝大根は洗って薄く皮を剥き、輪切りにする。

※輪切りではなく千切りなどお好みの切り方でもOK。
※葉っぱの部分も捨てずに一緒に刻んでください。

3.米をとぎ、一度ざるにあげる。土鍋に米と水、昆布を加えて30分ほど浸水しておく。祝大根を入れて蓋をし、中火にかける。

4.煮立ったら吹きこぼれないように蓋ずらして火を弱めて20分程度炊く。

5.柚子は果汁を搾り、皮の部分は薄く剥いて千切りにしておく。
※白い部分を入れると苦味が出るので、表面の皮を薄く剥いてください。

6.昆布を取り除き、刻んだ葉っぱを加えてさらに10分程度炊き火を止める。最後に柚子を加えて5分ほど蒸らす。

※柚子の量はお好みで増減してください。多く入れすぎたり、煮込んだりすると苦味が出やすいのでご注意ください。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato