奈良県のお雑煮は、丸餅の白みそ仕立て。家族円満を表すように、野菜類を丸く輪切りにするのが特徴です。一般的な大根では大きいのでお椀に入らないですから、「祝大根」という細い大根を使用します。この祝大根、いわゆる間引きされた大根などではなく、この地域に昔からある品種で大和伝統野菜なんだそうです。また、豆腐は白壁の蔵が建つようにという想いが込められているとか。なんといっても一番の特徴は、お椀に入れた焼いた丸餅は、取り出してきな粉をつけて食べること!ユニークですね。白味噌の塩味ときな粉の甘さが絶妙なハーモニー!

材料

  • 昆布出汁  1000ml
  • 有機白味噌 80g~
  • 祝大根  2~3本
  • 有機里芋 2~3個
  • 有機金時人参 1/3本
  • 有機木綿豆腐 1/2丁
  • 有機餅(丸) 4個~
  • 有機きなこ (砂糖とあわせ適量)

道具

作り方

1.昆布で出汁をとっておく。野菜は洗って皮を剥く。
※祝大根が無い場合は、細めの大根の先の方を使用しても。

基本の出汁の取り方「昆布だし」

2.祝大根、人参、里芋をそれぞれ5mm程度の輪切りにする。

3.出汁に人参、里芋、祝大根を入れて煮る。野菜に火が通ったら豆腐をさいの目切りにして入れる。

4.白味噌を溶き、ひと煮立ちさせてできあがり。

5.具材をバランスよくお椀に入れて盛り付ける。

6.焼いた丸餅を入れる。

7.きな粉を別の皿に用意する。
※事前に砂糖を加えてお好みの甘さにしておいてください。

※汁に浸したお餅は、お椀から取り出してきな粉をつけていただきます。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato