4月から5月頃に旬を迎えるそら豆。主にまだ緑色の未熟な状態のものを食べるので、美味しく食べられるのは短い期間に限られています。「食べごろは3日」とも言われています。中の豆の黒い筋の部分、通称「お歯黒」は、熟するほど黒くなっていきますが、店頭に出始めのものはまだ薄い色であることが多いですよね。ちなみに、お多福豆など煮ものに使う乾物のそら豆は、熟したものを乾燥させたものです。
大きくて厚く頑丈なそら豆の鞘の内側には、ふわふわとした綿のようなものがあり、その中に通常2~3粒の豆がおさまっています。鞘のままの重さやボリューム感、見た目のわりに可食部分となる豆は少ないです。スーパーでは、家で鞘から豆を取り出す手間が省けてゴミも出ずかさばらない、あらかじめ豆を取り出したものが販売されていますが、デリケートなそら豆は、さやから出して空気に触れた途端に、鮮度が落ちてどんどん劣化が始まってしまいます。美味しいそら豆を食べるなら、やはりとれたてで新鮮な、鞘付きのままのものを選ぶようにしましょう。
材料
- 有機そら豆(さやのままのもの)
- 自然塩
- 水
道具
- 鍋
- ざる
作り方
Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato