寒い冬の飲み物の定番といえば、葛湯(くず湯)。葛(くず)はマメ科の植物で、くず湯の原料となる葛粉は、この葛の根っこの部分に含まれる「でんぷん」からなるものです。発汗や解熱などの作用により、風邪をひいたときの症状を緩和するあの漢方の葛根湯(かっこんとう)にも葛の根が使われており、昔からくず湯は冬の風邪対策、寒さ対策などとしても親しまれてきました。

葛粉100%の混じりけなしのものは「本葛」と呼ぶことを許されています。国産の本葛は生産量が少なく高価なため、中国産の製品も多いようですね。国産の中では奈良県の「吉野」の葛が有名ですが、その「吉野葛」と書かれているものであっても、すべてが100%葛とは限らず、一般的に「葛粉」として販売されているものの中には、本葛以外の馬鈴薯でんぷんなどを加えているものが多いのです。購入するときは、よく表示を確認するようにしましょう。

最近では、お湯を注いで混ぜるだけで手軽に作れるインスタント葛湯もたくさん販売されていますが、くず粉以外にも馬鈴薯や増粘剤を加えているもの、甘味料を使用しているものも。ホンモノの国産本葛を使ってくず湯を手作りしませんか?

材料

  • 有機青梅(小~中粒のもの) 600g
    *できれば有機や自然栽培のものを選ぼう
  • 下漬け用粗塩 60g(10%)
  • 天然にがり  大さじ4
  • ホワイトリカー 大さじ2

※今回使用したにがりは、100gあたり ナトリウム:580mg、マグネシウム:3023mg、カルシウム:2440mg、カリウム:2400mg のもの

  • 赤紫蘇の葉 150g~
  • 塩もみ用粗塩 30g (赤紫蘇の20%程度)

道具

  •  
  • 木べら
    *器に直接さじでかき混ぜる場合は鍋は不要

作り方

1.器はお湯を入れて温めておく。器(鍋)に葛粉、その他の材料を入れ、少量のぬるま湯で溶いておく。

2.熱湯を器に注ぎ、手早くかき混ぜる。透明感、とろみがでたら出来上がり。

とろみが出ないのは、お湯の温度が低すぎたことが原因。ポットのお湯を使う場合は保温状態のものではなく、再加熱して100度に沸騰した熱湯をつかうこと。もし、とろみがつかなかった場合でも、レンジで、または鍋に移して再加熱すればOK。はじめから鍋で加熱して作る方が失敗は少ない。この場合は、2を弱火で加熱しながら、手早く木べらで練るように混ぜる。抹茶や生姜汁など、フレーバーを加えたい場合は、鍋を火にかける前に葛粉と一緒にぬるま湯で溶いておくこと。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato