大豆から豆乳を搾った後の残りカス、おから。昔からお惣菜の定番「卯の花」として、日常の食卓や給食のメニューなどにも登場していたのですが、あまり目立たない存在だったかもしれません。お豆腐屋さんで豆腐を作る際に残ったおからは安価で販売されたり、場合によっては無料で配られたり、家畜の飼料に使われたり、残渣物として廃棄されたりしてきました。

ところが、この廃棄されていた「おから」には食物繊維も豊富で栄養価も高いこともあり、近年になって健康的な食品として注目されることとなりました。もう20年くらいは前でしょうか?クッキーやドーナッツ、かりんとうなどの生地に練りこんだヘルシーなおやつが一大ブームを巻き起こしたことは、未だ記憶に新しいですよね。

自家製の豆腐や豆乳をつくったら、その残った搾りかすは捨てずに利用しましょう。おからを使った代表的なおかずといえば、「卯の花(うのはな)」です。卯の花は、おからが白くて小さな「ウツギの花」に似ていることから名付けられた呼び名。野菜などと一緒にホロホロの炒り煮にした卯の花は、だし汁を吸って旨味もたっぷり!どこか懐かしいおふくろの味です。

材料

  • 有機大豆のおから   200g
  • 有機人参    30g
  • 有機長ねぎ    10~15cm
  • 有機ごぼう     10~15cm
  • 有機こんにゃく 70g
  • 生しいたけ   1個
  • だし汁     200ml
  • 有機醤油(淡口) 大さじ2
  • みりん    大さじ2
  • 砂糖    10g~
  • 自然塩   ひとつまみ
  • 油     適量

道具

  • 木べら

作り方

1.おから以外の食材を下準備し、適量の油で炒める。
※人参、長ネギ、シイタケをみじん切りにする。ゴボウは皮を剥き下処理(あく抜き)したものをささがきに。こんにゃくは下茹でして細かく切る。

2.1の具材が火が通ってしんなりとしてきたら、おからを加えて混ぜてさらに炒める。

3.だし汁、醤油、みりん、甜菜糖(砂糖)、塩を加えて煮含める。

4.煮汁がほとんど無くなりホロホロになったら出来上がり。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato