おせちを豪華に彩る黄金色の数の子。数えきれないほどぎっしりと詰まったその黄金色の卵は、子だくさん、子孫繁栄を願う縁起物としておせち料理には欠かせない存在です。数の子は鰊(ニシン)の卵。なぜ鰊の子なのに「数の子(カズノコ)」と呼ばれているのか?というと、鰊(ニシン)は「カド」と呼ばれていたことから、その子供「カドノコ」が「カズノコ」になったと言われています。

一般的に数の子は塩漬けされたものが流通していて、そのままでは塩辛すぎて食べられません。調理前には塩抜きが必要なのですが、時間がかかるため、はりはり漬けにしたり、お正月のおせち料理として美味しくいただくためには、数日前から準備にとりかかる必要があります。年末になるとあらかじめ味付けされた数の子も販売されていますが、やはり気になるのが調味液や添加物ですよね。数の子の塩抜きには少し時間がかかりますが、作り方はとてもシンプル。手作りおせちの一品としてや、お祝い事の膳などにどうぞ。

材料

  • 塩数の子(無漂白)  160~200g
  • 自然塩      小さじ3 (塩抜き用として)
  • 昆布だし汁   200ml
  • 有機醤油(淡口)  大さじ3
  • 酒       大さじ3
  • 本みりん    (お好みで大さじ2~)
  • 糸削り節    適量

道具

  • バット(漬け容器)

作り方

【数の子の塩抜き】
1.水1000mlに対し小さじ1の塩で塩水を作り、数の子を入れて3~4時間程度置く。(1回目)
2.塩水を変えてさらに3~4時間(2回目)、塩水を変えてさらに4~6時間(3回目)塩抜きする。※途中適宜味見をして塩の抜け加減を確認。塩抜きしすぎてしまわないように注意。
3.塩抜きが終わったら、やさしく指の腹で擦るようにしながら、薄い膜を取り除く。

【数の子の味付け】
1.だし汁に酒、醤油、(みりん)を入れて一度煮立たせ、冷ましておく。塩抜きした数の子を漬け汁に一晩漬け、味を含ませる。

お好みで糸削り節をのせて。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato