干瓢(かんぴょう)はウリ科の夕顔(ユウガオ)の実を、くるくると細長くひも状に剥いたものを乾燥させたもの。かんぴょう巻きなど海苔巻きの具材としておなじみですが、他にも昆布巻きやロールキャベツ、おでんのもち巾着など、食材がほどけないように「ひも」の役割として料理に使われることが多いですよね。かんぴょう巻きは好きでも、かんぴょうが夕顔の実であることを知らない子供も多く、また、ひものように使われていると、食べられるものだと知らずにわざわざ残す人もいるそうです。

そんなかんぴょうを使って家庭で巻き寿司を作ろうとする場合、あらかじめ味付けされた便利な冷蔵加工品や、缶詰など長期保存のきく干瓢煮も販売されていますが、やはり気になるのは、使われている素材の産地、漂泊の有無、調味料や保存料のこと。乾物の無漂白かんぴょうから好みの調味料を使って、いちから手づくりしてみてはいかがですか?

材料

  • 無漂白かんぴょう  25g
  • 塩 少々
  • だし汁    150ml
  • みりん        大さじ2
  • 砂糖         大さじ2
  • 有機醤油    大さじ2

道具

作り方

1.乾物のかんぴょうは、あらかじめ水につけてもどしておいたものを、別途新しい少量の水に塩を少々を加えて、軽く揉み洗い後に水洗いする。たっぷりの水から数分茹で、ざるに上げ一度水をきっておく。

2.鍋にだし汁、みりん、砂糖を入れ一度煮立てた中に、下茹でしておいたかんぴょうを加え、落し蓋をして弱火で煮詰める。汁がなくなるくらいまで煮詰めたら火を止め、かんぴょうに均等に味が染みるようそのまま粗熱を取り、冷蔵庫で保存する。

海苔の長さにあわせてカットして、かんぴょう巻きや恵方巻きに。細かく刻んでちらし寿司などにどうぞ。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato