一般的に市販されている栗の甘露煮は、とてもきれいな黄色をしていますよね。これらには、合成着色料やクチナシ色素が使われていることがほとんどです。クチナシの実は昔から天然の色素として料理に使われてきたもので、天然由来ではありますが、家庭で味わう分には、不自然な色などつける必要もないですから。シンプルに好みの材料で手作りしませんか?

おせち料理のイメージが強い栗の甘露煮ですが、栗そのままの形を生かしたトッピングや、ペースト状にして利用したり、この季節に作っておくととても便利ですよ。ケーキやマフィンなどのお菓子作りに、栗むし羊羹にきんとんなど和菓子にと、色々楽しめます。栗本来の色のまま、甘さ控えめ優しい味の栗の甘露煮。沢山作って思う存分、旬の秋の味覚を味わいたいですね。

材料

  • 有機栗   500g  (皮を剥いた状態で正味およそ350g)
  • 水    300ml
  • 甜菜糖   150g~ (保存力を高めたい場合、分量を増やす)
  • みりん   30ml    (なくてもOK)

道具

  • 鍋(栗が重ならない程度の大きさがあるもの)
  • キッチンペーパー(落し蓋として)

作り方

1.洗った栗は、鬼皮を柔らかくして剥きやすくするため水にひたしておく。鬼皮を剥き、続いて渋皮を剥く。皮を剥いた生栗は、30分から1時間程度水にさらしておく。鍋に適量の水(分量外)と栗を入れて火にかけ20分程度、煮崩れてしまわないように注意しながら下茹でする。栗に火が通ったら湯をきり、茹でたお湯は捨てる。

2.鍋に300ml程度の水と甜菜糖、みりんを入れて、甜菜糖を溶かしながら煮立たせる。下ゆでしておいた栗をそっと入れて、弱火で煮含める。この時、栗が鍋の中で煮崩れしてしまわぬように、キッチンペーパーに数か所穴をあけて落し蓋をすると良い。

3.味が良くしみ、ツヤが出るくらいまで煮含めたら火を止め、そのまま一晩、味をなじませるため煮汁に漬けたまま冷ます。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato