9月に入って少しづつ秋風が吹く頃になり、ちょうど収穫後の追熟を経たかぼちゃが市場に出回る時期。ホクホクと甘い南瓜の煮物が美味しく感じられる季節です。昔ながらのおかず、「かぼちゃのいとこ煮」の“いとこ煮”は、かぼちゃと小豆は野菜と豆で、種類は違うものの、ほっくり甘い味わいは従妹(いとこ)のような近親関係!?など、その由来には諸説あるようですが、もともと“いとこ煮”とは、最終的に器の中で一緒になる材料を、別々に煮るものを指すそう。『銘々(めいめい)に煮る=姪姪』『追い追い(おいおい)に煮る=甥甥』、つまり姪同士、甥同士が、従妹(いとこ)の関係ということから、このように呼ばれるようになったとか!
南瓜と小豆とは煮えるまでの時間が異なるため、先に時間のかかる小豆を煮た後に南瓜を煮て、最終的に合わせて味つけして煮汁が少なくなってくるまで、煮あげます。乾燥小豆から煮るのには時間がかかるため、便利な市販のゆで小豆を使うのもありですが、秋の夜長、ゆったりコトコトと煮物料理を楽しんでみませんか?
材料
- 有機かぼちゃ 500g
- 有機小豆(乾燥) 100g
- 砂糖 大さじ3
- 有機淡口醤油 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
道具
- 鍋
作り方
Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato