さやえんどうとグリーンピース、全く別の野菜のようですが、実は同じ「えんどう豆」。鞘ごと食べられるくらい若い未熟な状態で収穫するのが「さやえんどう」。そして、鞘の中の豆がぷっくり膨らんだ状態の、未熟な豆を食べるのが「実えんどう」で、これがいわゆる「グリーンピース」なのです。グリーンピースがさらに完熟した豆を乾燥させたものが「えんどう」で、えんどう豆のスプラウト(新芽)が、あの「豆苗(とうみょう)」です。成長の各過程で呼び名も変わり、それぞれ味わい方も異なります。
どちらかと言えばお料理の脇役、といった印象のグリーンピースですよね。缶詰や冷凍のグリーンピースは一年中入手もできて便利ですが、生のグリーンピースから茹でたものは味も香りも格別です。3月から5月頃には鞘つきのグリーンピース、「実えんどう」が店頭に並ぶので、この時期には採れたて、剥きたてのフレッシュなグリーンピースを味わいたいですね。食感も風味も、冷凍や缶詰のものとは別物ですよ。甘く美味しいので、お料理の彩にはもちろんのこと、グリーンピースが主役にした豆ごはんやスープ、卵とじ、サラダなどにして味わいたいですね。
材料
- 有機グリーンピース(実えんどう) *生で鞘つきのもの
- 塩 適量
- 水
道具
- 鍋
作り方
Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato