山ぶどう果実は一般的な葡萄に比べて粒も小さく、中には大きな種があります。可食部分が少ないうえ酸味や渋味が強いため、生食には向いていません。ですが、ポリフェノールや鉄分、カルシウムなどの栄養素もたっぷり含み、滋養強壮などに、昔から産地では生活の中に取り入れられてきました。もし旬を迎える9月下旬から10月頃に生の山葡萄が入手出来たら、この時期ならではの秋の手仕事、山ぶどうジュースづくりをしてみませんか?ただそのまま搾るだけではできません。1粒1粒を房から外し、手でつぶしてそのまま静置すること数日。ぎゅっ、と搾れば原液の出来上がり!この時期だけの贅沢な飲み物です。

 

材料

  • 山ぶどう 1kg~

道具

  • 保存容器
  • ボウル
  • さらし布(漉し器など)

作り方

1.山ぶどうの実を房から外す。
※山葡萄についている酵母菌を落とさないよう洗わずに、ゴミ汚れは落とし、傷んだものがあれば外す。
(気になる方はさっと水につけて浮いたごみを落とす程度でOK)

2.山ぶどうの実を手で潰す。

3.煮沸消毒しておいた容器に移し、軽く蓋をしてそのまま3~4日置く。
※たまにかきまぜる。

【1日後】葡萄全体に色がまわってくる。

【3日後】きれいに色が出て、皮や種などのカスは上にあがってくる。

4.ボールにざるなどを置いて、木綿などの布を敷いて搾る。

5.しっかり搾ったら、カスを取り除く。
※絞りかすはすぐに捨てずに、煮出してジュースに。

6.原液は保存容器に入れて冷蔵庫で保管する。
※原液をそのままお召し上がりいただけます。水や炭酸で割っても◎

7.搾りかすを鍋に入れ、カップ2杯程度の水で煮て、粗熱をとってから濾す。
※レモン汁少々を加えると色もきれいになります。そのままで美味しいですが、もし味がうすかったり酸味が強い場合などは、適宜砂糖や蜂蜜などを加えてください。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato