干されてシワシワの見た目、旨味が凝縮されしょっぱくて歯ごたえがある、昔ながらの沢庵(たくあん)。近年、たくあんは、すっかり漬けるものから買うものになってしまいましたね。しかも、スーパーやコンビニで売られている沢庵の中には、見た目もシワがなくつるんとしたもの、着色料で色付けされたものや甘味料で甘く味付けされたものも。昔ながらの、あの田舎の沢庵の素朴な味は、いつの間にか身近なものでは無くなってしまったようです。
昔は冬になると、軒先に大根がずらりと干される光景が見られました。沢庵を漬ける家庭も多かったのですが、とりわけ近年の都会の住宅事情では、大根を干すスペースや、漬け物樽の置き場、ニオイの問題もあって、自家製の沢庵を作る家庭は少ないかもしれません。沢庵の作り方は意外と簡単。葉付きの大根が無くても、干すスペースが狭くても、ほんの数本からでも漬けることは可能なので、是非チャレンジしてみて!
材料
- 有機大根 4本 (干し大根で1.5kg前後)
- 自然塩(粗塩) 干し大根の5~6%程度
- 米糠 干し大根の15から20% (300g程度)
- 昆布 5cm
- 鷹の爪 1本※お好みで砂糖1~2%程度
※お好みでりんごやみかん、柿など果物の皮を干したものを適量
道具
- 漬物用容器
- 重石 ※干し大根の3倍程度の重さ
- ビニール袋(無くてもOK)
下準備
作り方
Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato