信州、長野県の郷土料理「おやき」は、小麦粉やそば粉などを使った皮で具材を包んで焼いたもの。昔は、どの家庭にもあった囲炉裏(いろり)にかけた焙烙(ほうろく)で焼いてから、灰の中へ入れて蒸し焼きにして作っていたそうです。甘い餡子を包んでも美味しいですが、野菜を炒めるなどして味付けした総菜系の、甘くないおやきの方が一般的。中でも、同じく信州の郷土食でもある野沢菜を包んだおやきは定番中の定番!おやつにはもちろん、朝食や昼食など、サンドウィッチや総菜パンの感覚でいただける、昔ながらの素朴なおやつです。

材料

  • 有機強力粉   150g
  • 有機薄力粉   150g
  • ぬるま湯    200ml
  • 油       小さじ1
  • 自然塩     ひとつまみ
  • 野沢菜漬    300g
  • 白胡麻     大さじ2
  • 胡麻油     適量

道具

  • フライパン
  • ボウル

作り方

1.ボウルに小麦粉、強力粉、塩ひとつまみを入れてよく混ぜ、ぬるま湯200mlを加えて混ぜる。全体になじんだら油を加え、手で折りたたむようにしてこねてまとめる。

2.固く絞った濡れふきんをかけ、そのまま1時間程度生地を寝かせる。

3.野沢菜漬けの漬け汁をしぼり、細かく刻む。フライパンにごま油を入れ野沢菜漬け、胡麻を加えてを炒めておく。

4.6等分にした生地を丸めて薄く伸ばし、野沢菜を中央にのせる。

5.生地の端を持ち上げてひだを作るように包み、最後に先の部分をつまんでひとひねりして閉じる。

6.とじめを下にして、平たく形を整える。

7.フライパンに油を適量入れ、両面をこんがりと焼く。適量の水を加え、蓋をして蒸し焼きにする。

※中のあんを野沢菜漬け以外に変えてアレンジも可能。冷凍保存もできます。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato