見た目はまるでミカンを小さくしたかのような「金柑(きんかん)」は、みかんや柚子、レモンのようないわゆる柑橘系「ミカン科ミカン属」の果物とは異なり、「ミカン科キンカン属」に分類されています。金柑(きんかん)は果皮が薄く苦みも少ないので、皮を剥かずに食べることができます。柑橘系の果物同様にビタミンCも豊富で栄養価が高く、果皮に含まれるビタミンP(ヘスペリジン)や食物繊維も、皮ごと食べられるからこそ、無理なく摂取できるのがうれしいですね。

独特な香りと苦み、爽やかな酸味が美味しい金柑は、丸ごと食べるものだからこそ、迷わず農薬を使わずに栽培されたものを選びたいものです。旬の時期は生で食べるのはもちろんのこと、きんかんのはちみつ甘露煮や、マーマレードでいただくのもおすすめです!

材料

  • 有機金柑      500g(ヘタや種を取り除き正味450g程度)
  • 有機レモン汁    大さじ1
  • 砂糖             150g~好みで調整

道具

  • ざる
  • 竹串
  • 保存瓶

作り方

1.金柑は、流水できれいに洗って、包丁の角や竹串などを使ってヘタをとっておく。竹串でヘタの部分と逆側から2か所穴をあける。鍋にたっぷりのお湯を沸かして3分程度茹でこぼす。

2.ざるにあけてそのまま粗熱をとり、ナイフで1/2~1/4程度にカットしながら種のみを取り除く。(果肉や果汁が流れ出てしまいやすいので、ボウルや容器などの中で作業するのがおすすめ。) 滑らかな仕上がりにしたい場合は、皮を細かく刻む。あえて皮の食感を残したい場合は、適度な大きさにカットする。

3.鍋に2の金柑とレモン汁を入れ、砂糖を2~3回に分けて加えながらとろりとなるまで煮詰めていく。

4.熱湯で煮沸消毒した保存容器に、熱いうちに入れて保存する。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato