桑の実(マルベリー・mulberry)の旬は、6月。4~5月頃に花が咲き実をつけ始め、実が熟すにしたがって赤黒くなってきます。黒っぽく完熟したら食べごろになりますが、生の桑の実はとてもデリケートなため流通には向かず、店頭などで見かけることはほとんどありません。養蚕が盛んだった地域など桑の産地では、桑の葉をお茶にしたり、桑の実はジャムやジュースにするなど、主に加工食品として販売されます。そんな生の桑の実がこの時期にもし入手出来たら、桑の実のジャムを作ってみませんか?ひとつひとつの実から軸を取り除くには時間も手間もかかり、果汁で手指が染まったり衣類に飛んでしまったり!?など、ちょっと手間暇かかりますが、それもまた季節の手仕事ならではの愉しみです。

材料

  • 桑の実 500g
  • 砂糖  150g
  • 有機レモン汁 大さじ1

道具

  • ボウル
  • 保存瓶

作り方

1.桑の実を洗って水気をきっておく。
※デリケートなので、ボウルに水を張りそっとすすいでください。

2.桑の実の細い軸をとる。
※片手で軸を持ち、実をこそげとるように外してください。

※桑の実が熟して柔らかい場合は、軽く冷凍してからナイフでタテ半分に切って軸を取り除く方法がおすすめです。

3.桑の実と砂糖を鍋に入れて、中火で加熱する。

4.ひと煮立ちしたらレモン汁を加え、そのまま木べらなどで混ぜながら汁気が少なくなるまで煮詰めていく。

5.煮沸消毒した保存容器に熱いうちに入れて保存する。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato