その名のとおり、半分白く上部分だけが緑色の「相模半白節成(さがみはんじろふしなり)という、固定種のきゅうり。一般的なF1種の画一的なものと異なり、長さや太さ、曲がり方、ぶつぶつとしたイボなど、それぞれに個性的な風貌をしています。ここ最近、固定種や在来種の野菜が見直されてきており、昔ながらのキュウリは美味しいと、珍しい種類のものを市場で良く目にするようになりました。この「半白きゅうり」もそのひとつです。「半白きゅうり」は、主に漬物などに適しているといいますが、熱を加えても独特のパリパリとした歯ごたえ、食感が変わりにくいことから、炒めものやなど加熱料理にもおすすめですよ。

「焼きなす」ならぬ「焼ききゅうり」。加熱により柔らかな食感となる焼きなすに比べ、きゅうりならではの歯ごたえや食感が適度に残る「焼ききゅうり」は、食欲の落ちる暑い夏にもぴったりです。冷たく冷やしてから、お好みで鰹節や薬味を添えて。だししょうゆ、ポン酢などをかけていただくとサラダ感覚の一皿になりますよ。

材料

  • 半白きゅうり

道具

  • 焼き網
  • ボウル

作り方

1.半白きゅうりを水洗いし、軽く水気をきってから、適当な長さに切る。

2.焼き網にのせて、適宜転がしながら皮全体に焦げ目がつくまで中火で焼く。

3.ボウルに水を張っておき、焼きあがった半白きゅうりを入れて熱いうちに皮を剥く。指で皮をこするようにして焦げた部分を落とす要領でむくと良い。

4.皮を剥いた焼ききゅうりは、冷蔵庫で冷やしておく。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato