薬膳料理やアジアンスイーツに使われていることで知られる、蓮の実(蓮子)。豆のような見た目の蓮の実ではありますが、スイレン科の多年草、蓮(ハス)の種子です。昔から仏教と深く結びつき、大切にされてきた蓮。池や沼の水面を覆うように広がり、夏に開花時期をむかえ美しい花を咲かせてくれます。この蓮の花托(かたく)部分、蜂の巣のような穴に入っている種子が「蓮の実」なのです。
完熟したハスの実を乾燥させた蓮子は、健康や美容をサポートする漢方や生薬では「腎」を強くし、胃腸が弱く疲れやすいときなどに用いられています。また、心を穏やかにする働きも!そんな蓮の実は、アジア圏では日常の食事やおやつ、デザートなどに幅広く使われています。
写真は、台湾で購入した「有機蓮子」。日本で中華食材として販売されているものは、たいてい茶色の皮の部分は完全に剥かれていますが、皮が残っているものもあります。
また、穴が開いていて芽取り済みに見えても、中に芽が入ったままのものもあります。この芽の部分は蓮心(れんしん)といって漢方でも使われていますが、苦いので下処理してからいただくようにしましょう。
材料
- 蓮の実(乾燥)
- 水
道具
- 鍋
- ざる
- 竹串