季節の節目や年中行事、そしてお祝い事でいただく「赤飯」。このお赤飯に使われる豆は、もともとは小豆ではなく「ささげ」という豆が使われてきました。ささげは、小豆に比べて煮炊きしても皮が破れたり豆が割れたりしにくいのが特徴です。お祝い事なら縁起の良い(割れにくい)「ささげ」を選びたいけれど、入手できないという場合は小豆で代用してもOK。2月から4月にかけてはちょうど、合格発表や卒業式、入学、入社のシーズンとなり、赤飯をいただく機会も多いシーズンですね。大切な家族のお祝いならなおさらのこと、いちから手づくりしたいと思いませんか?

赤飯のおにぎりはいまやコンビニエンスストアでも定番商品となっていて、いつでも手軽に食べることはできますが、その多くのものが、ささげではなく小豆のお赤飯です。また、市販の赤飯やおこわで鮮やかなピンク色のものがありますが、あれは食紅など着色料によるもの。赤飯の色は、本来は豆を茹でたときに出る色素成分で、自然に色づくものです。最近は添加物を減らしている健康志向のコンビニやスーパーも多く、あえて着色したピンクのお赤飯は少なくなったように思いますが、購入する時は原材料をチェックしてみてください。

材料

  • 有機もち米  3合
  • ささげ    50g
  • ささげの煮汁  400ml

※お好みで黒ゴマ塩を適量
※ささげがない場合は小豆でもOK

道具

  • 土鍋または炊飯器

作り方

1.もち米はあらかじめといで、20~30分水に浸しておく。ささげ豆はさっと洗い、500ml程度の水と一緒に鍋へ入れ、水から沸騰させて茹でこぼす。(渋きりする)

2.一度茹でこぼしたささげ豆をもう一度600ml程度の水で15~20分程度固めに茹でる。茹で汁は捨てずに、豆と分けて粗熱をとっておく。

3.鍋または炊飯器に1の水をきったもち米を入れ、下茹でしたささげ豆、茹で汁400ml(炊飯器の場合は3合分の目盛まで)を入れて炊く。

※鍋で炊く場合、10分ほど中火にかけ沸騰した頃、弱火にしてさらに10~15分程度炊く。炊きあがり火を止めてからしばらく蒸らしてできあがり。炊く時間は鍋や火加減によって異なりますので調整してください。

しばらく蒸して炊き上がったら、粘りがでないようさっくりと混ぜて出来上がり。お好みでごま塩をプラス!

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato