乾燥した黒豆を一晩水に浸しておくと、黒豆の皮の部分に含まれるポリフェノール色素が溶け出して、水が赤みがかった色になります。昔から、おせちでおなじみの「黒豆」を煮る時には「錆びたクギ」を入れると良いと言われていますが、これは釘に含まれる鉄が色素に含まれる成分と結合し、仕上がりがよりきれいな黒に発色するから。黒豆は年に一度、お正月くらいにしか食べないという方や、甘い豆が苦手な方なども多いかもしれませんが、大豆同様の栄養成分に加えポリフェノール(アントシアニン)も豊富なスーパーフードです。お正月だけではもったいない!黒豆の煮汁も加えて炊くと、淡い紫色の黒豆ごはんに。余った煮汁も捨てずにジュースなどに利用して。

材料

  • 有機白米  2合
  • 有機黒豆(茹でたもので正味 200g)

※乾燥豆でおよそ85g相当を使用(お好みで50g程度~)
※豆を戻すための水500~600ml相当を使用

  • 黒豆茹で汁  200ml
  • 水      160ml
  • 昆布   1枚 (5㎝角くらい)
  • 有機黒酢 小さじ1
  • みりん  大さじ1.5
  • 自然塩  小さじ1/2

道具

  • 土鍋
  • ボウル
  • ざる

作り方

1. 有機黒豆は洗ってから一晩水に浸しておく。
※浸す水はミネラルウォーター(軟水)を使用
※つけておいた水はそのまま捨てずに使用

2.一晩水につけた黒豆を、黒豆を漬けておいた色のついた水と一緒にそのまま鍋で煮る。黒豆と煮汁を一度ざるで漉して分ける。煮汁は捨てずにとっておく。
※アクが出るので適宜取り除く。
※余った煮汁は黒豆ジュースなどにも活用してください

3.黒豆のゆで汁と水、塩、みりんをあわせ、有機黒酢を入れて発色させ、土鍋に研いだお米に昆布、茹でた黒豆を入れて炊く。
※お米は炊く1~2時間程度前に、研いで水に浸しておくこと。

4.10分ほど中火にかけ沸騰した頃、弱火にしてさらに10~15分程度炊く。炊きあがり火を止めてからしばらく蒸らしてできあがり。

※炊く時間は鍋や火加減によって異なりますので調整してください。
※電気炊飯器でも炊けます。

今回は白米を使用しましたが、雑穀をブレンドしたり玄米や黒米に変えても。「もち米」を使って炊くと、赤飯(おこわ)風になります。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato