おせち料理の定番、栗きんとん。「きんとん」は漢字で「金団」と書きますが、金の布団、黄金色に輝く財宝を思わせることから縁起のよい一品です。あわせて栗も「勝ち栗」と言われ、栗きんとんは一年の豊かさと、金運や財運、商売繁盛、勝負運の向上などを願い、おせち料理には欠かせないものとなっています。
きんとんの餡の部分は、栗を使う場合もありますが、さつま芋を使うことが多いですよね。一般に販売されている栗きんとんは、甘味料や水あめ、精製糖をたっぷりと使っていて甘すぎる場合が多く、保存料などの添加物も気になってしまいます。あの鮮やかな黄金色には、食品添加物としてクチナシの色素が使われていることが多いのですが、クチナシが天然由来とはいえ、その抽出工程なども気になるところですね。
家で手作りする場合は、あえて着色など必要ありませんが、そこはやはり縁起物。有機のさつま芋に、本物のクチナシを使って色付けし、自分好みの甘さのきんとん餡をつくってみませんか?
材料
- 有機さつまいも 1本(400程度)
- ビートグラニュー糖 70g~好みで調整
- 自然塩 少々
- クチナシ 1個
- クチナシの煮汁 150ml
- 栗の甘露煮 10~15粒 (できれば国産無添加のもの)
道具
- 鍋
- 目の細かい裏ごし器
- 木べら
- お茶パック(ガーゼなどでもOK)
作り方
Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato