昔から民間療法的に愛用されてきた「梅肉エキス」は、自然食品店では定番商品です。でも、実際にどんなものなのか?どうやって作られるのか?を知らない方も多いですよね。梅肉エキス1さじ分をつくるのにどれくらいの原料、時間と労力が必要なのか?を実感してみましょう。

写真は、およそ1kgの青梅をすりおろすところから作った梅肉エキスです。このように、青梅の汁を煮詰めていくと最後、なべの底に残ったエキスはごくわずか!梅肉エキスは大変貴重で、1kgでわずか20gほどの量しかできない、という話は本当なのです。

材料

  • 有機青梅

道具

  • 竹串
  • おろし器(金属製のものは避ける)またはフードプロセッサー
  • もめんの布
  • ボウル
  • 木べら
  • 鍋(陶製や耐熱ガラス製のもの)

作り方

1.梅をきれいに水洗いした後水気をふきとり、竹串で梅のなり口のヘタを取り除く。おろし器で青梅をすりおろす。
※包丁などで果肉部分を削ってフードプロセッサーなどにかけても良い。種は除いておくこと。

2.木綿の布等で汁を絞る。使うのは汁のみだが、残った果肉は梅ジャム等に利用できるので捨てない。

3.土鍋に濾した青梅の汁を入れ、木べらで混ぜながら、焦がさないように根気よく弱火で煮詰めていく。適宜、灰汁は取り除く。

4.色が黒くなり、粘度が出てくるまで焦がさないように煮詰めていく。

容器に移し、冷まして保存する。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato