芋がらは、雪深い地域など冬の野菜が少ない季節に食べられてきた保存食でもあり、貴重な栄養源でした。芋がらは里芋などの葉柄部分“ずいき”を乾燥させたものです。同じ里芋でも品種によって食べられないものもあるそうで、中には“八頭”の葉柄を乾燥させたものや、山形県の庄内に伝わる里芋の一種“からとり”を乾燥させたものなども。“からとり”の芋がらと“里芋”は、ひとつの作物からとれるものではありませんから、煮物にすると、いとこ煮、のようにな感じになるでしょうか?こっくりした里芋と鶏肉の煮物に、芋がらのシャクシャクとした独特の食感が良く合います。

材料

  • 有機里芋 500g
  • 鶏もも肉    300g
  • 芋がら(からとり)戻したもの150~200g
  • 有機人参    100g
  • 出汁 300ml
  • 有機淡口醤油 大さじ3
  • 酒  大さじ2
  • 砂糖 大さじ2
  • みりん 大さじ1
  • 胡麻油 適量

道具

作り方

1.里芋を大きめの一口大に切り、下茹でしておく。

2.乾燥した芋がらを下処理しておく。

3.戻した芋がらは、2.5cm程度の長さに切る。人参を乱切りにする。

4.とりもも肉は一口大に切り、適量の胡麻油で炒める。

5.とり肉に火が通ったら、芋がら、人参、里芋を入れて軽く炒める。

6.出汁を入れてひと煮立ちしたら、調味料(醤油・酒・砂糖・みりん)を加える。

7.途中落し蓋をして煮る。煮汁が少なくなってしっかり味が染みたら出来上がり。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato