岡山県は、県内でも地域によってお雑煮の出汁や具材が異なります。県南のほうでは蛤や鰤など、縁起物の海産物を使った澄まし汁仕立て。県北ではスルメで出汁をとる家庭もあるそうです。蛤(はまぐり)は左右の貝がぴったりと合わさることから、夫婦円満の象徴や祈願に結婚式やひな祭りなどのお祝いの席に用いられます。お正月料理にも縁起物としてふさわしく、岡山県のはまぐり雑煮は、蛤から出る出汁も美味で贅沢なお雑煮です。

材料

  • 出汁 1000ml
  • 蛤 8個~
  • 有機里芋  2個
  • 有機金時人参 型抜き8枚
  • 有機水菜 適量
  • 酒  50ml
  • 有機淡口醤油 小さじ1
  • 塩  ひとつまみ
  • 有機餅(丸)4個~適量
  • 柚子の皮  適量

道具

  • 保存容器(漬物樽、甕、ガラス容器など)
  • ボウル

作り方

1.殻と殻を軽くこすり洗いして汚れを落とす。はまぐりを3%の塩水につけて砂抜きをする。
※暗めのところに置くか、上に新聞紙等をかぶせ薄暗い環境にして、3時間~一晩砂を出させる。

2.砂抜きしたはまぐりをさっと洗い、ざるにあげて水気をとる。フライパンにはまぐりと酒を入れ、蓋をして中火で1~2分蒸す。

3.あらかじめ出汁をとっておく。

4.鍋に出汁、輪切りにした里芋、型抜きした人参、飾り切りした椎茸を入れて煮る。

5.酒蒸しした蛤を汁ごと入れ、塩、醤油で味を調える。

6.別の鍋で柔らかくして置いたお餅と具材(里芋、人参、椎茸)、さっと湯がいておいた水菜を器に盛り付け、最後に蛤、柚子をあしらう。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato