冬の瓜、と書く「冬瓜(とうがん)」ですが、実は夏に旬を迎える野菜です。収獲から数か月は日持ちし、冬まで保存できるほど貯蔵性が高いことからこの名がつけられたとか。水分、カリウムやビタミンを多く含み、体を冷やし熱を冷ます、まさに夏にぴったりの食べ物なのです。スープや煮物、炒め物など、様々な料理を楽しめ、捨ててしまいがちな皮やワタも、実は利用することができます。煮ものやスープなどに使う時は、味をしみこみやすくしたりアクや青臭さを取り除くため、硬い皮の部分を剥いてワタの部分を取り除き、あらかじめ軽く下茹でしておくのがおすすめ。剥いた皮はきんぴらや炒めものに、ワタは味噌汁やスープの具などに無駄なく使って丸ごと美味しく味わいましょう!

材料

  • 有機冬瓜

道具

  • スプーン(包丁のみでも可)
  • ピーラー(包丁のみでも可)

作り方

1.洗った冬瓜を縦半分に切る。スプーンなどで中の種とワタをくりぬいて取り除く。または、ヘタとお尻の部分を切り落とした後、縦に1/4程度にカットし、包丁で種とワタの部分を取り除く。(ワタは捨てずに利用する)

2.硬い皮を剥く。口当たりを良くしたい場合は厚めに剥く。あんかけなど、料理であえて緑色の色を生かしたい場合はピーラーなどで薄めに皮を剥く。(皮は捨てずに利用する)

3.料理にあわせた大きさに適宜カットする。このとき、必要に応じて面取りや飾り包丁、隠し包丁を入れておく。鍋に多めの水と下準備しておいた3の冬瓜を入れて、5~10分程度下茹でする。すっと竹串が通るくらい、軽く透明感がでるくらいに火が通ったら、ざるなどにあげて粗熱をとる。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato