真っ赤な美しい色と、豊富なビタミンC、爽やかな酸味でおなじみのハイビスカスティー。ローズヒップティーなどのハーブと一緒にブレンドされることも多く、細かくカットされたドライのものを目にすることがほとんどかもしれませんね。ハイビスカスの花びらを乾燥させたものだと思っている方も多いと思いますが、実は使われているのは観賞用のハイビスカスではなく、ハイビスカスと同じアオイ科の「ローゼル(Roselle)」。また、花びらではなく、花が咲いた後の実のまわりの萼や苞の部分です。台湾などでは「洛神花」という名で、ホールのまま乾燥されたお茶や砂糖漬けなども流通しています。日本でも沖縄などで栽培されていて、オーガニックのものもありますよ。生のローゼルが入手できるのはほんの短い期間だけ。もし国産のローゼルのフレッシュなものが入手できたら、自家製ハイビスカスジャム(ローゼルジャム)をつくってみませんか?

材料

  • 有機ローゼル(国産・生) 50個程度
  • 水           150ml
  • 砂糖  75g~好みで調整
  • オーガニックレモン汁 大さじ1

道具

  • 木べら
  • ざる
  • キッチンはさみ
  • 保存瓶

作り方

1.ローゼルを枝から摘む。
※細かいトゲのような毛があるので注意。手袋等の準備をおすすめします。
※50個程度でおよそ350gほど

2.中の種を取り除く。
※種を抜いて正味165gほど

※花びらを剥いても良いが、苞の部分を食用ハサミなどで切込みを入れ、挟んだままねじるようにすると、キレイにとれます。

3.流水で表面と、内側の部分をきれいに洗い小さな虫やゴミ、埃などを取り除く。洗ったらざるに上げて、水気を軽くきっておく。
※ローゼルは、ホールのままでも充分にやわらかく煮えるので問題ないが、口当たりをなめらかに仕上げたい方は、細かく刻んでもOK

4.鍋にローゼル、水、レモン汁、甜菜糖の1/3程度を加えて中火で加熱する。木べらなどで混ぜながら、鍋が焦げ付かないよう途中弱火にしてコトコトと煮る。

5.残りの砂糖を2回にわけて加え、好みの甘さや水分量になるまで煮詰めていく。

6.熱湯で煮沸消毒した保存容器に、出来上がったジャムを熱いうちに入れて保存する。
※出来上がったジャムはおよそ200~230g

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato