鮮やかな黄色が春の訪れを感じさせるとともに、どこか昔懐かしい里山の風景を想い起こさせてくれる菜の花。一般に「菜の花」とはアブラナ科の黄色い花を総称しているもの。春先に食用として並ぶ、「菜花(なばな)」は、アブラナ科の野菜が苔立ち(とうだち)した花芽のまだ蕾が小さい頃のものです。

菜の花を使ったおなじみのレシピといえば、菜の花のおひたし、そして菜の花の辛子和えですよね。菜の花のほのかな苦味と和からしのツンとくる辛味は、この時期だけ味わえる季節の一品です。実は「からし」も同じアブラナ科の芥子菜の種子からできるもの。手軽な市販の練がらしを使っても良いですが、和からしの粉末を食べる直前に練り上げて使えば辛味がたち、菜の花の美味しさをより引き立ててくれますよ。

材料

  • 有機菜花       1把
  • 出汁         大さじ4
  • 有機醤油       大さじ1
  • 和辛子粉末      小さじ2~
  • 自然塩        適量

道具

  • ざる
  • ボウル

作り方

1.有機菜花を水で洗い、泥などを汚れを落とす。根元の固い部分は切り落としておく。

2.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩ひとつまみを加えて菜花を茹でる。茹であがった菜花はさっと冷水にさらし、ざるにあげて水気をしぼっておく。

3.和辛子(粉)をお湯で練っておく。ボウルの中に入れた出汁に辛子を溶く。醤油も加え、適宜好みの辛さ濃さに調整する。※粉辛子が無い場合は練りからしでもOK。

4.茹でた菜花を食べやすい長さ(2~3cm)に切り、和える。

5.器に盛っていただく。お好みですり白ごまやかつおぶしをかけても。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato