古くから和菓子の原料としてや、ところてんやあんみつなどの甘味、和食などに使われてきた「寒天」は、テングサやオゴノリなどの海藻が原料。ぷるんと固まるゼラチンに比べると、寒天は凝固力が強く歯切れ良い食感が特徴です。寒天は植物由来でヘルシーな食材として改めて見直されてきており、ベジタリアンやヴィーガンの方にも人気です。昔はいわゆる「棒寒天」が主流でしたが、最近は使いやすい粉末タイプのものが販売されるようになってきました。水に浸す時間や煮溶かしたりするちょっとした手間はかかりますが、扱い方はそんなに難しくありません。国産の海藻を使った昔ながらの棒寒天や糸寒天の職人や生産者を応援したいですね。

材料

  • 棒寒天(糸寒天)

道具

  • ボウル
  • 漉し器

作り方

1.使用する分の寒天を用意し、棒寒天は水に浸しやすい大きさにちぎっておく。
※糸寒天は柔らかく曲げられるので、そのまま使用して大丈夫です。

2.たっぷりの水に浸して軽く押し洗いをし、そのまま1時間程度浸しておく。

3.柔らかくなったらざるにあげてから水気をしぼり、煮溶かしやすいように小さくちぎる。

4.調理によって必要な分量の水を鍋に入れ、寒天を入れて形が無くなる程度まで煮溶かす。

5.ところてんや寒天ゼリーなど、固める料理に使う場合は、裏ごしをしておく。
※ジュースや牛乳など他の液体状の食材と混ぜる場合は、一緒に合わせてから裏ごしする。(冷たい食材をそのまま入れるとすぐに固まってダマになるので注意)

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato