春は新芽、秋には完熟した実や皮を食べることができ、そして蔓はカゴ細工などにも使われるなど、ほとんど捨てるところのない植物です。里山に自生していますが栽培もされており、最近では高級果物として店頭に並ぶようになりました。9月から10月頃になると熟したあけびの皮が紫色になり、完熟すると皮がぱっくりと割れて中の果肉が姿を現します。白色のゼリー状の実の中には小さな黒い種がたくさん入っています。白い果肉部分はほんのり甘く、ゼリー状の食感。種は食べることができません。あけびの皮は苦みが強いため、そのままでは食べられませんが、アク抜きをすれば美味しく食べることができます。この時期だけの里山の秋の恵みを味わってみませんか?

材料

  • あけび 2個
  • 水 1L
  • 塩 ひとつまみ

道具

  • ボウル
  • ざる

作り方

1.あけびの実の中身を、スプーンなどで取り出す。
※実が割れていない場合は、包丁を浅めに入れて皮を開き、中身を取り出してください。

2.中身を取り出した皮は、すぐに水に浸ける。
※そのままにしておくとすぐに茶色くなっていきます。

3.あけびの上部のかたい部分は切り落とし、調理に合わせて切る。そのまま水に浸けて1~2時間ほどアクをとる。

4.鍋に湯を沸かし、塩一つまみを入れてさっと湯がく。

5.ザルに上げ、すぐに冷水にさらす。しばらく浸けておくと水がアクで茶色くなってくるので、2~3回ほど水を替える。

Styling / Photo / Recipe / Text : Aki Sato