以前、健康情報番組で「納豆」がダイエットに効果的!?という内容で取り上げられたことをきっかけに、納豆がスーパーから消えるという事態が発生したのをご存じですか?TV放映の翌日には見事なまでに納豆売り場は空っぽに。しばらくは入手できない、食べられないとなると、余計に食べたくなるものですよね。そんな中、買い置きしていた納豆を使って大豆から納豆を作った!なんてツワモノも登場しました。最近は手作り用の「納豆菌」も販売されていますが、実は「納豆菌」が無くても、「大豆」と「稲わら」があれば、納豆は作れるのです。そもそも藁の入手自体が難しいかもしれないですが・・・。
昔は“藁苞(わらづと・わらつと)”と呼ばれる藁で包まれた納豆がありましたが、今や、スーパーで販売されている納豆は、パック入りのものがほとんどです。たまにワラ納豆も販売されていますが、納豆メーカーでつくられているもののほとんどは、納豆菌を添加して製造されています。つまり、パッケージが藁というだけ。雰囲気はでているのですが、ホンモノの 藁苞納豆とは言えないのです。
では、本当に藁と大豆だけで納豆ができるのでしょうか?実際に試してみました。
直接大豆に触れるものだからこそ、農薬を使用していない稲わらを使いたい!ということで、今回は有機農家さんから藁を入手しました。農薬云々の前に土やホコリ、その他の雑菌が気になりますよね。しかし、驚くことに、稲わらに棲む天然の納豆菌は100℃のお湯でも死なない!?そうなんです。そこで、藁は一度大きな鍋にお湯を沸かし、煮沸消毒して水気をきっておきました。酒蔵の見学で「納豆は食べてこないように」と言われる意味が、今になってよくわかります。麹菌などに納豆菌が触れてしまうことで、お酒の製造に悪影響が出てしまうのだそうですよ。それくらい、納豆菌は強いのです。
稲わらは、長さがあれば折り曲げて。30cm程度の長さであれば、両端を同じ藁で結んで準備しておきましょう。あとは、蒸した(または茹でた)大豆を中央に配置して包みます。発泡スチロールなどに入れて、40度程度になるよう24時間保温すれば、納豆のできあがり!
徐々に大豆の表面が白っぽくなってきます。納豆菌による白い菌膜ができて大豆が糸を引くようになったら、正常に発酵が進んでいる状態です。
【注意】ご家庭での発酵食品作りは、カビや雑菌の繁殖、食中毒や有害な菌の繁殖を招く危険があるため注意が必要です。使用する器具や容器なども衛生管理を徹底しましょう。少しでも異変を感じたら口にしないでください。ご家庭での納豆作りを推奨しているわけではありません。実験のひとつとしてご参考になさってください。



