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最近のコンビニエンスストアで販売されているおにぎりは、定番の梅干や鮭、おかかなどの他にも、ツナマヨ、イクラや筋子といった魚介類、牛カルビ、チャーシュー、鶏めしといった肉類を使ったものなど、傷みやすい具材を使ったものも含めバラエティも豊富です。24時間営業という性質上、お弁当やお惣菜はもちろんのこと、おにぎりには多くの添加物が使われています。これらコンビニおにぎりの添加物の危険性について語る人がいる一方で、家庭のおにぎりの方が手についた雑菌などで食中毒の恐れがあるのでは?という人もいて、賛否両論あったりします。

一昔前のコンビニエンスストアなどなかった時代は、おにぎりは買うものではなく、お母さんが握ったもの。そんな時代もおにぎりで食中毒!?という話は聞いたことがないような気がしますが、当時は具材も梅干や焼き鮭といったシンプルなものがほとんどだったからでしょうか。梅干しには殺菌作用があるため、おにぎりやお弁当の中に入れると傷みにくいというのが定説。でも、現在一般のスーパーなどで販売されている梅干は減塩の調味梅干も多いので、保存性を高める効果などもはや期待ができないかもしれないですね。実際、梅干のおにぎりであっても、原材料表示には、他のおにぎりと変わらないくらいたくさんの添加物が使われています。

家庭で作った梅干しのおにぎりの場合、通常使われるのはご飯と塩、そして梅干し(梅・塩・紫蘇)、そして海苔。鮭ならば、ご飯と塩、そして鮭と海苔くらいのもの。

ところが、コンビニで販売されているおにぎりは・・・

【コンビニの梅干おにぎり事例】

■紀州の南高梅のおにぎりA
塩飯、しそ入ねり梅、海苔、塩、調味料(アミノ酸等)、酸味料、pH調整剤、グリシン、V.B1、加工澱粉、野菜色素、香料、炭酸Mg

■紀州の南高梅のおにぎりB
ご飯、ねり梅、海苔、食塩、酸味料、増粘剤(加工デンプン)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、V.B1、酒精、野菜色素、ユッカ抽出物

【コンビニの紅鮭おにぎり事例】

■紅鮭のおにぎりA
塩飯、紅鮭フレーク、海苔、塩、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、炭酸Mg

■紅鮭のおにぎりB
ご飯、紅鮭ほぐし身、海苔、食塩、pH調整剤、乳化剤、酸化防止剤(V.C)

■紅鮭のおにぎりC
塩飯(国産米使用)、鮭フレーク、のり、食塩、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、増粘多糖類

では、コンビニのおにぎりではなくスーパーやデパ地下ならどうでしょう?店内で加工されたものは保存料を使用しないところもあると思います。ところが、容器に入れたり包装して、売り場で販売する場合は「加工食品品質表示基準」に基づく表示が必要となりますが、バラ売りでトレイに乗せてセルフ販売の場合や対面式の場合などは、表示の義務がないのです。すぐそこで作っているから、できたてだからと言って、無添加であるというわけではないことは覚えておきましょう。

最近のコンビニおにぎりは、色々な具材のものが増えると同時に、「有明産海苔」「紀州梅干し」「国産米」・・・といった、国産、地域、ブランドを打ち出すことで、安心安全のイメージをあたえているものが多いですよね。また、「玄米」「雑穀」などを使った健康的なイメージのものもありますが、無添加であるというわけではありません。このようなキャッチコピーだけで判断せず、きちんと原材料表示をチェックするようにしましょう。

佐藤アキ (Aki Sato)