Project Description

日本は根菜の国だなぁ~と思う。タイの野菜は、圧倒的に葉物だらけだ。

だがバンコクに限れば、健康志向に支えられ、このところ根菜の需要も拡大し、オーガニック育ちの根菜類が数社から出まわっている。

なかでもニンジンは、私が住み始めた15年前とは比べ物にならない。当時は、表面が乾ききって割れているようなニンジンしかなったし、それに…土のせいなのか?品種のせいなのか?恐ろしくニンジン臭く、煮物も漢方薬みたいな味になった。

ところが今や「ニンジン売っているかな?」と心配することもなくなったのだ。Natural & Premium Foodというオーガニック野菜を扱う会社のニンジンが、品切れすることなく、年がら年中、スーパーや自然食品店に並ぶようになった。

品質も安定しているし、鮮度もいい。値段はひと袋で140円で、タイのローカルな物価と比べるとやや高いが驚くほどではない。品種も変わり、生で食べること前提なのか、ニンジンの匂いはやや少なめで、こうなると高麗人参みたいな濃厚なニンジンがちょっと懐かしくなる。

スーパーの葉野菜の下に並ぶオーガニック人参

不滅のニンジン料理といえば、わたし的には「きんぴら」である。バンコクで暮らしていても、ニンジンだけのきんぴらをよく作っている。千切りにして炒め、醤油だけで味付けるだけだが、ニンジン自体が甘いから砂糖を使わなくてもいい。ニンジンが苦手な夫にもウケる。

ずーっと暑い中で暮らしていると、同じきんぴらでも味の工夫が自然と生まれる。そのひとつがピリッと辛さを追加したタイプだ。

辛さの素はタイの定番の香辛料「レッドカレーペースト」である。これを少し混ぜ込んで炒めると、食べた後にジワッと辛さを感じるきんぴらが出来上がり、食欲不振も解消。辛さは不思議で、丁度良ければ食欲をそそり、体の疲れを吹き飛ばしてくれるのだ。

レッドカレーペーストは、辛さの中に旨味を発見したタイ人の舌が作り出したものである。世界には数々の激辛調味料があるが、唐辛子の中に生ハーブを混ぜ込こみ、香りを重視したセンスには感服する。

秋深まる日本を妄想して、今夜は冷蔵庫に大事に保存しておいた酒粕とレッドカレーペーストを合わせて、きんぴらを作った。酒粕とカレーペーストは相性が良く、ニンジンの甘みを余すとこなく引き出している。

調子にのって、レッドカレーペーストを入れすぎ、目から火が出たこともある。酒粕と合わせる時、ニンジンより薄いぐらいのオレンジ色で留めておくことが肝心です。

レッドカレーペースト風味のニンジンきんぴら

  • ニンジン 1本
  • 油    大さじ1
  • 酒粕   大さじ1
  • 王国のレッドカレーペースト 少々
  • 王国のナンプラー 5滴
  • 醤油   小さじ1~2
  1. ニンジンは千切りにする
  2. 酒粕とレッドカレーを合わせナンプラーでといておく
  3. フライパンに油を入れて人参を炒め、2を入れて絡める
  4. 最後に醤油を鍋肌から入れて混ぜる

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「王国のナンプラー」は砂糖を一切使っていません。甘味はご自分のお好みに応じてお使いいただけます。砂糖を使わずに丸みのある香りと濃くを生み出すには、長いの時間をかけた熟成発酵が必要で、「王国のナンプラー」は二年の熟成発酵期間から生まれた本物の旨みです。魚臭はほどよく抑えられ、深い濃くがタイ料理の伝統の味を作り出します。材料となる魚はカタクチイワシのみを丸ごとを使用。バランスのとれた旨味の一滴を作るため、材料は毎回厳しく吟味しています。添加剤や防腐剤は一切使っていません。

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内容量:50g
原産国:タイ
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木幡恵プロフィール

20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。

タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。

■つぶつぶクッキング
■無発酵の雑穀パン
■雑穀つぶつぶクッキング
■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)

★Gaia Table 南国食日記
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★ヤムヤムホームページ
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