Project Description

ビックニュースが舞い込んできた。2018年7月12日~15日、バンコクから車で1時間の、NonthaburiにあるIMPACT展示センターで「BIOFACH THAILAND」が開催される。

毎年、国内でタイ商務省のDIT(内務省)が地道に取り組んで来た「ORGANIC & NATURAL EXPO」が、とうとうBIOFACHと提携するまでに成長したのだ。

今後は確実な需要と供給のマーケットとして、ASEANのオーガニックの拠点となっていきたいとタイの生産者は誰しも勢いづいている。

なんでも今、ASEAN諸国の有機農地化は年率10~100%の勢いで増加し、認証を受けたオーガニック生産者の大部分がタイに集中しているという。IFOAM規格ファミリーのメンバーで、タイの認証機関であるACT(Organic Agriculture Certification Thailand)の長年の活動がやっと実を結びだしたようだ。

昨年の写真「ORGANIC & NATURAL EXPO 2017」

「BIOFACH THAILAND」の公式発表によると、出展企業約250社、約2,000平米の会場、45,000人の貿易来訪者を予想している。詳しくは英語ですが、下記をご覧ください。

▽New BIOFACH trade fair in Thailand
https://www.biofach.de/en/news/biofach-world/thailand-t4ihks0x6z_pireport

会場は、認定有機製品のみが展示されている「BIOFACH THAILAND」と、オーガニックとして認定されている天然に近い製品を展示する「NATURAL EXPO SOUTH EAST ASIA」の2つに分かれ、同時開催となる。

タイは日本人が思うよりズーッと近代化し、もうタクシーの運転手と料金交渉をすることもなければ、不衛生なレストランも影をひそめ、時間を守らないルーズさもそれなりに改善された。タイでは世代交代とオーガニック化が丁度いいタイミングで重なり、各社とも若返ったトップたちは、商品のクオリティーと競争力を上げるため、積極的にオーガニック認証を取り入れる姿勢を示している。

認証はマーケットが広い、ヨーロッパ認証やアメリカ認証が中心だったが、このところJASオーガニックを取得する企業も確実に増えつつある。

タイが得意とするオーガニック農産物は主に米系、ココナッツ系、タイハーブ系である。オーガニック米はすでにインド、中東、ヨーロッパに進出し大きな市場を形成している。

日本は自給率の問題もあり、米の自由化は容易ではない。しかし日本のオーガニック米が出遅れるのも、米という作物や、日本食文化に関心が増す昨今、どうなのだろうとも思う。
世界にはいろいろな種類の米がある。日本はモチモチ感一点張りだが、食生活はグローバル化し、料理によって米を変える時代もまもなく来る。寿司には日本米が一番と認識しているように、タイやインドのカレーをパラパラ米で食べる美味さは、もう誰もが経験済みだ。

タイの食文化をのぞいて見ると、さすが小麦の取れない国だけあって、すでに人気の米麺はもちろんのこと、米の利用法が豊富だ。

これはタイの屋台の定番で、米粉の生地で薄い皮を作り、いろいろな具を包むスナックだ。

こちらはシュウマイのように具を入れて、まんじゅう状にして蒸したもの。この生地も小麦ではなく米粉が使われる。

実は黄色いカステラも昔からある菓子で、卵ではなく、一緒に写っている椰子の熟した黄色い実を使って、ココナッツミルクと米粉で蒸し上げている。外側の可愛い器もココナッツの葉を細工したものだ。

変わったところでは、打ち豆みたいな乾燥した平たい米がある。米が青いのは天然ハーブで味と色をつけているためだが、未成熟な米を叩いて干したものだ。

乾いた米をココナッツウォーターに20分ほど浸けると、不思議なことに、まるで炊いたみたいにフンワリ戻る。タイではココナッツの白い実をまぶしてお菓子にするのだが、あんこを包めば、あっという間におはぎにもなっちゃう。

おはぎとアラレ

いやいや、乾燥のまま油にほり込むと、わずか5秒!シュワーッチとアラレにもなるし、パン粉がわりにもなる。

天ぷら

アジアの食材は目新しく、料理素材としても不思議な可能性を秘めている。

今回、どこまで世界にアピールできるか?

「BIOFACH THAILAND」はタイを始めASEAN諸国の大きな挑戦である。

玄米麺の揚げアラレ 

  • 玄米麺      12本
  • 低温圧搾のオイル 適量
  • 塩        ひとふり
  1. 玄米麺は一口大に砕く
  2. 小鍋に油を入れてやや高温になるまで熱する
  3. 油の中に玄米麺1本分ぐらいを入れる
    (一度にたくさん麺を入れる油面が上昇して危険です)
  4. 勢いよく膨らんだら、すぐ取り出して塩を振る

※お好みで青のり風味、カレー風味、根菜揚げ入りに出来ます。

[PR]
有機玄米太麺フォー

「玄米太麺」は100%有機玄米使用。玄米と塩と水のみで作られた12ミリ幅の太麺ビーフンです。乾麺ですが茹でる必要がなく、水かお湯に10分から30分浸して戻して下さい。戻った麺は炒めて、または汁麺でと、アジア風から洋風のパスタとしてもお使いいただけます。

原料:有機玄米・塩
内容量:150g
原産国:タイ
小売価格:420円(税抜)

▽ヤムヤムWEBショップ販売ページへ
http://gaiatablethai.shop-pro.jp/?pid=89246566

木幡恵プロフィール

20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。

タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。

■つぶつぶクッキング
■無発酵の雑穀パン
■雑穀つぶつぶクッキング
■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)

★Gaia Table 南国食日記
http://gaiatable.com/diary/

★ヤムヤムホームページ
http://www.gaiatable.com/