Project Description

「ORGANIC & NATURAL EXPO 2017」が、7月末にバンコクで開催された。タイ国内のオーガニック企業や団体が集まる展示会で、今回で第5回目となる。第1回目はスカスカだった出展ブースも、今年は会場スペースが増えるほどの盛況ぶりだ。

展示会場はクイーン シルキット ナチュラル コンベンションセンターといい、シリキット王妃を称えて名づけられた国際会議場で、劇場のように豪華!バンコクの中心地にあるので地下鉄で気軽に行ける。

出店者は、世界に通用するオーガニック認証マークを持つ企業が半分、あと半分はタイ独自のオーガニックマーク持つ中小企業や農業団体、OTTPなどで埋まっている。

食だけでなく、数が少ないがオーガニックコスメ、オーガニックファームリゾート、オーガニックコットンや草木染めのブースも並んでいる。

展示会だが、オーガニックの国内流通を促進したいという意向もあり、販売会としても活気がある。ナチュラル志向の人たちが、この機会により安全なものを求めて、何か掘り出し物はないかと買い出しにやって来る。

もちろん海外、国内両方からバイヤーも来るが、先月のTHAIFEXの国際展示場とは空気感が違い、のどか。タイの気取らないオーガニック事情が伝わって来る。

醤油を販売しながら昼ごはん

少し前までは、オーガニックの主力商品といえば「米」しかなかった。だがこの頃は米の加工品が出てきた。中でもポン菓子は人気がある。タイにも昔から似た菓子はあるが、爆ぜて作るのではなく、揚げて作るのである。

日本では当たり前のオイルなしの製法は、健康志向とあいまってタイの人たちをバッチリ魅了してしまった。ポンセンを作る機会は韓国製と日本製があるようで、踏ん張ってやや高いが機能性が高い日本製にするか、リーズナブルな韓国製にするか、悩みどころのようである。

レトルトパック入りご飯もある。タイでは黒米も玄米に劣らず人気があるが、国によって好みが…、だ、そうだ。

タイ人は黒色の食べ物に親近感を感じるらしく、巷にも黒いハンバーガーなるものが、広告されている。それを見た日本人の私は「美味しいノォ?」と驚くわけで、民族によって美味しいと感じる色が違うのは、いつから?どうして?と謎である。

タイ固有の野菜やハーブ、花類にもオーガニックマークがつくようになった。伝統野菜を見直す動きも出てきた。

野菜とたね

果物も農薬がバンバン使われているが、オーガニックで栽培しようという機運は高まっている。すでに有機バナナはスーパーでも買えるようになった。

スイカやドリアン、ドラゴンフルーツ、マンゴスチンなどタイオーガニックマークを持つものは今後も増えるだろう。

若い女性であふれかえっているコーナーをのぞくと、泡が出るソープナッツと、柑橘系果樹リーチライムを使ったナチュラルシャンプーやリンスを作っているコーナーだった。

ここ数年の強力な洋風化で、綺麗な黒髪を茶色に染める傾向は増す一方だが、トラブルも多い。知り合いのタイ人女性は顔中にニキビが出まくり、皮膚科医に、毛染めをやめるようにと言われた。すっかり懲りた彼女は今や輝くばかりの黒髪に戻り、伸びると癌患者のウイッグにと髪を寄付している。

大きな展示会では世界のオーガニック事情がわかるが、オーガニックファンには「ORGANIC & NATURAL EXPO」の方が生産者の熱い気持ちと、試行錯誤の上に出来上がった商品たちに出会える。頑張って欲しいと思うと、ついつい今年も買い込んでしまった。

玄米ビーフンの冷麺

<材料>1~2人前

  • 玄米ビーフン 戻しておく 1個
  • 豆腐  適量
  • 温泉卵 1個
  • キムチ 適量
  • きゅうり 1/2本
  • 白髪ネギ 少々
  • 白胡麻 少々

つゆ

  • だし汁 400cc
  • えのき 1/3パック
  • わかめ(乾燥)少々
  • ゴマ油 小さじ1
  • ナンプラー 小さじ1
  • 醤油 少々
  • 酒  小さじ1
  • 塩  小さじ1
  • 酢  好みで

<作り方>

  1. つゆを作る。鍋にゴマ油をあたため、えのき茸、戻したわかめを入れ、軽く炒めたら、だし汁、ナンプラー、酒、塩を入れてさっと煮込む。
  2. えのきとわかめは取り出し、つゆは冷やす。
  3. 器に玄米ビーフン、きゅうり、えのき茸、わかめ、豆腐、キムチ、温泉卵、白髪ネギ、白ゴマの順に盛り付け、2のつゆを注ぐ。
  4. 好みで酢を少々たらす。

※つゆは好みでブイヨンや干し貝柱などでどうぞ。

レシピ監修:岸田美紀

 

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木幡恵プロフィール

20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。

タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。

■つぶつぶクッキング
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■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)

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