今年も5月末、THAIFEX- World of Food Asia 2018が開催された。会場は二つの巨大なビルにまたがり、タイ食品企業ブース、オーガニックブース、ハラルブース、海外食品企業ブースに分かれていた。
今年の傾向としては、東京で開催されたフードショーと同じく食肉加工品が多かった。タイならではのものとしては、中国の大手通販から火がついたドリアンの加工品がやけに目立った。
オーガニックブースでは、まだ食肉加工品分野のオーガニック認証商品はなかった。だがタイ国内の関心が高まりつつあり、抗生物質やホルモン剤を使わない飼育に乗り出す牧場経営者もいる。近い将来、オーガニック分野への参入を果たすことも十分予想される。
オーガニックブースの今年の大きな変化としては、オーガニック食品メーカーが増えたことだ。昨年までは農産物中心で、米や豆、フルーツ、ハーブなど、原材料をあつかう農家や組合の出店が多かったが、栽培は栽培に徹する傾向にある。
目立ったのはタイの定番である米の麺で、新旧入り混じり各社、赤米、黒米、玄米と色々な麺を販売していた。
米を粉にした商品を扱う会社だ。米粉・餅粉などのほかに即席おかゆを出している。
タイの朝食はおかゆが多く、お湯をさすだけでお粥になるこの手の商品は一般にも多数ある。しかしオーガニック認証がついたものはめずらしい。
海外ではベビーフードとしてもウケそうだが、今のところ、原材料の米自体はオーガニック認証が取れているものの、加工は一般工場で、工場の認証は来年以降になるとのことだった。
お粥パック
せんべい
販売会社によるオーガニック製品が増えると、マーケティングも進み、パッケージも消費者を意識した英語の表示が増えた。また食品業界全体に言えることだが、小さなサイズが増え、パッケージも使い勝手が良い、保存を考えたものにシフトしている。
ココナッツのパッケージ
今後のタイオーガニックメーカーの問題は2点ある。
1つは、安定供給できるかである。バンコクは近代都市になり東京に劣らない。しかし地方の停電や洪水は、まだコントロールしきれていない現状にある。
2つ目は、ここに暮らす私の主観なので、ちょこっと頭に入れておいていただければと思うが~起業したいタイ人にとっては、オーガニック商品の販売は有望なマーケットであり、大きなチャンスで、多くの人が取り組み始めている。当分はいろいろなビジネスが展開されることは確かなのだが、ただ…「続けることができるのか!?」という点に多少の不安を感じないではない。オーガニックビジネスは自然が関与する割合が多く、一般商品以上に困難で根性も必要だ。
しかしこの中から有望な会社が育っていくハズでもある。日本の若いオーガニックの起業家たち!タイは今、新しい動きいっぱいの、旬ですぞー!
この7月タイで初めてBIOFACHが開催されますが、共に信頼し、成長できるメーカーを見つけに来てください。
いまどきのバンコクランチ
ご飯とピリ辛シーフード炒め物
- 魚介 1カップぐらい
- 塩 少々
- 王国のナンプラー 少々
- 王国のレッドカレー 小さじ1/4
- 油 (ココナッツオイルまたはセサミオイル)
- ご飯
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原料:カタクチイワシ・塩
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原産国:タイ
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木幡恵プロフィール
20代でマクロビオティックに出合い、30代で雑穀に出合い、50代でタイに出会ってしまった料理クリエイター。ストイックだけど大胆、本気だけど本音であることがたいせつだと思っている。料理活動の場はバンコク。ベジを基本にアジアの調理法を盛り込んだ料理クラス「gaiatable」を主宰。
タイ語のマガジンHEALTH &CUISINEと日本語のタイ情報誌のDACOにレシピを連載中。
自身が企画した商品をヤムヤムから販売している。
■つぶつぶクッキング
■無発酵の雑穀パン
■雑穀つぶつぶクッキング
■おいしいマクロビィオテック (タイ語)
■タイの料理雑誌HEALTH&CUISINE(タイ語)
■タイのマガジンDACO 料理エッセイ「大地のめぐみ」(日本語)
★Gaia Table 南国食日記
http://gaiatable.com/diary/
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