米粒程度の大きさに刻んだカリフラワーを、ご飯と置き換える「CAULIFLOWER RICE(カリフラワーライス)」は、NYを中心にセレブやモデルなどの間で流行した、いわゆる糖質制限ダイエットに欠かせないアイテムだ。グルテンフリーや低糖質ブームが人気を後押し。最近ではさらにPALEO(パレオ)ブームの影響もあって、Grain Free(グレインフリー)、つまり穀物カットした食事のニーズも高く、引き続き人気のようだ。


カリフラワーをただ細かく刻んだだけなのだが、その調理のひと手間が省けるということで、スーパーの野菜売り場ではカリフラワーライスはもはや定番商品。他にもズッキーニやニンジンなどをヌードルのようにカットしてパック詰めされた野菜は、オーガニックスーパーに限らず一般のスーパーでも販売されている。野菜の切り方を工夫することで、小麦やお米など炭水化物の代用に。この野菜をベースとした低糖質食品の消費者ニーズは大きく、企業は各社工夫をこらし、この需要を取り込もうとしている。

生のままや冷凍で販売されているカリフラワーライスは、炒飯やサラダ、ディップなどに使うことが多いが、さらにその調理の手間も省いてしまおうという、調理済み加工食品も続々と登場していた。

今回の「Natural Products Expo West 2019」では、レンジで温めるだけですぐ食べられる、美味しく味付けされたカリフラワーライスの他にも、カリフラワーで作ったピザクラストなど加工食品が多く見られた。

特に目立っていたのはカリフラワーベースのピザクラスト。小麦粉などの穀類は使用していない、グレインフリーでローカーボのピザ生地だ。


一般的なピザの主役は小麦粉で、炭水化物の塊であるもっちりとしたピザ生地にたっぷりかかったチーズにより高カロリーのイメージだが、これは生地に穀類を使っていないので、低カロリー&低糖質でヘルシー!つなぎに卵を使用しているのでベジタリアンやヴィーガン向けではないが、パレオフレンドリーなピザクラストだ。

日本でも糖質制限ブームということで、少し前に、ご飯の代わりにブロッコリーを選ぶことができるお弁当屋さんが話題になっていた。そして、このカリフラワーライスも、商品化され始めている。

「カリフラワーライスかぁ。。自分で刻めばいいのに」などと、つい思ってしまうのだが、刻んだカリフラワーを使って自分でピザ生地を手作りしようとなると、やはり手間も時間もかかる。こういった手軽で便利、そのうえ健康的な加工品はあると嬉しい。

ダイエット中に敬遠してしまいがちなピザ。もし外食やデリバリーで、グレインフリーピザの選択肢があったら、思わず注文したくなるかも!?

この記事を書いた人

オーガニックプレス編集長 さとうあき

インターネットが急速に世に広まりつつあった2002年、長年身を置いてきたオーガニック業界からEC業界へと転身。リアル店舗時代からIT化時代の変遷、発展への過程を経験し、独自の現場的視点をもつ。2010年、業界先駆けとなる“オーガニック情報サイト”誕生を実現した。「オーガニックプレス」はその確かな目で選択された情報を集約し蓄積。信頼性の高いコンテンツを提供し続けている。