日本でもキャッシュレス化や各社が競い合い決済手数料0%時代に突入する中、街中の飲食店だけでなく炉端の屋台でもQR決済などが進む中国。そんな中、スーパーマーケットなど店舗のオーガニックの市場はどの程度広がっているのか、有機の展示会などでは味わえないお買い物をするお客さん目線で実際に回って見て雰囲気を感じてきました。

梅龍鎮伊勢丹 

上海にあるisetan、「梅龍鎮伊勢丹」は1階の高級コスメ売り場が上海人から愛されるスポットです。

その地下1階にある、桜をイメージしているような和装なデコレーションの「LA CUISINE」さんでは有機青果や加工品が手に入ります。

vert organic farmというブランドを立ち上げているようです。

有機認証の隣にはいつも生産者を追えるのでしょうか、キャッシュレスが進む中国らしくQRコードがついています。これは決済用ではないですが、カルフールがwechatで有名なテンセントと提携してQR決済や顔認証で購入できる店舗を上海に作ったように進んでますよね。

久光

静安寺の隣、同じく神々しい壁デザインの「久光」は香港そごう系の高級デパート。一見、年齢的が高めの落ち着いた雰囲気のようですが、入ってみると若者も多くその賑わいに驚かされました。

日本食エリアや日本語が溢れるゾーンも広く、上海在住の日本人の方はここに来たらホッとしそうです。

どれも日本に比べて割高ではありますが、野菜も沢山有機マークがあり、白や赤だけでなく青色オーガニック卵までありました。

逆さまですみません!オーガニックではよく現れるてんとう虫がマークの有機PBのようなものもあって可愛いですね。日曜に訪れたこともあってか、加工品では色んなメーカー様が各棚ごとで試食販売を繰り広げていて有機ブランドさんも熱心に説明されていました。

スーパーの隣のドラッグストアのようなお店でも、ベビー食品などもUKからの輸入ものはじめオーガニック商品がありました。

Green&Safe

お昼に「Green&Safe」という二階建ての大きな建物カフェに伺いました。動画で伝えたいほど、写真では伝えきれない大きくて開放的な店内には凄い沢山のお客様で溢れていています。

オーダーは紙にチェックを入れて自分でカウンターに持っていきます。ここは英語でたすかります。

このお店、有機野菜なども販売されていますが、グラスフェッドやゲージフリーの肉が販売されています。他にもチーズ、ENOTECA提供のワインなどいろいろな食材にこだわりがあり、スムージーやラム肉を食べましたが鮮度が高くとっても美味しかったです。

日本が好きなのか日本メーカーの商品も並べられていて、Green&SafeのPBブランドでパンケーキミックスなども作られていました。

このエリアは色んな学校も立ち並んで学生も多く、若い子たちが沢山歩いていました。そんな土地柄か、QR決済で乗り捨てのオレンジ色のmobikeや支付宝(ALIPAY)の青色の自転車がそこら中にありました。

city super

吹き抜けが近未来な人気のショッピングモールimpaの中にある香港系スーパー「city super」にも伺いました。シノワズリといいますか、店内のデザインが綺麗です。

有機野菜コーナーもあります。どの野菜もぐるぐるラップで包まれているのは他のスーパーと同じです。オーガニックのカット野菜の需要も高いようです。有機コーナーは写真が撮りにくいくらいお客さんが次から次に手に取っていました。

ALIPAY決済のアリババのスーパー「盒马鲜生」でも人気の、水産物をその場で調理して提供してくれるシステム、中国の方やっぱり好きみたいです。

水産物でオーガニックという概念は上海も残念ながら皆無に近い感じです。

上海新世界大丸百貨店

最後に、夜景が有名な外灘のちかくにある日系デパート、大丸こと「上海新世界大丸百貨店」です。地下2階に華潤集団が運営するOle’というスーパーがあります。

中国の有機野菜は日本人がイメージしやすい空芯菜はじめ、色んな葉物があって野菜の勉強になります!

ここだけでなく、他のスーパーも果物はドラゴンフルーツからドリアンまで、南国のものが上海人がお好きで流通が密接なのか、年中大量に供給されているようで羨ましいです。

最後に

欧州では英語の表記で原材料など書いてあることが多いので買い物がしやすいですが、中国はほとんど全ての外来語を中国語で書き換える国。お店の方も英語が話せないことが多いですし、中国語ができないのは商品を理解する上でかなり足かせになるので、有机や有機マーク覚えるべきですが、ぜひ中国語が分かる方と一緒に回りたいと思いました!

高級なスーパーだけでなく、若者に人気のカフェがオーガニック商品推しなのはとても未来があるのでカジュアルなお店も増えていって欲しいですね。

この記事を書いた人

GnR 代表 古屋 真衣

大学時代にオランダの友人実家のオーガニックチーズに出会い、輸入をスタート。今ではALGARAN社のオーガニック海藻を輸入しながら、多種多様なオーガニック食材の認知を日本で深めようとしている。

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